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12月11日 やっぱり辛さが基本でしょ。 by MARCY
 最近は辛くないとかタイっぽくないとか、そんな料理の話ばかりでしたが、そろそろ本格的なタイ料理に話が戻らなくては。ということで、今日は泣く子も黙る(実際食べたらさらに泣くだろうけど)、タイ料理の中でも辛さでは群を抜く、イサーン(東北)料理の代表格、ソムタムのご紹介です。
 これはまあ、かなり有名な料理なので、「ソムタム」でわからない人も、パパイヤサラダ、という名前では聞き覚えがあるかも知れません。タイでは果物を未熟なうちに野菜のようにして食べることがありますが、ソムタムもまた青くて熟れていないパパイヤが主材料です。ちなみに、青いパパイヤの千切りに、ワサビと日本の醤油をつけて食べると、まるで刺身のつまの大根のようです。ほんのりと甘いですけれど。

 その青パパイヤの千切りに、トマトやインゲンなどの野菜を切って加えます。
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 それにナムプラーなどで味付けし、マナオ(ライム)をたっぷり絞ります。さらにプリック(唐辛子)をお好みの辛さになる分量だけ入れ、本来であれば味の決め手に生の沢ガニを加えるのですが、我々外国人は“当る”恐れが非常に大きいので、カニは止めておいた方が無難でしょう。純粋なイサーン風ではありませんが、「ソムタム・タイ(タイ風ソムタム)」と言えば、カニの代りに干しエビを入れてくれます。
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 なぜ外国人は当りやすいか、と言うと、生ガキや生エビの時にもご説明しましたが、唐辛子などの辛さが一種の殺菌剤になるにもかかわらず、我々はそこまで辛くしては食べられない、よってカニに当ってしまう。という事です。もし、タイ人並みに辛い物が食べられる人であれば、カニ入りに挑戦しても大丈夫かも知れません。もっとも、辛さのせいでお腹をこわす可能性もありますが・・・。

 これらの材料を、すり鉢のような器に入れ、たたきながら混ぜ合わせます。唐辛子も生ですから、つぶされる時にかなりの辛味が全体に広がってしまいますので、唐辛子だけよけて食べても、辛さに弱い人は「ハァーハァー」と口から火を吹いてしまうことでしょう。
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 このソムタム、同じくイサーン料理の代表であるガイヤーン(焼き鳥)と一緒に、天秤棒で担ぎ売りもされていますし、道端の小さな店でも、イサーン系(焼き鳥を焼いているのでわかります)であれば、まず間違いなくオーダーできます。地方料理なのに、ほぼタイ全国で食べることができるということは、それだけタイ人にとっても美味しい料理なのでしょう。もしタイを訪れたら、是非トライしてみて下さい。料理としては邪道かと思いますが、「辛くしないで」と頼むこともできますので。


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by sds-samui | 2006-12-12 01:08 | たべもの
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